【EDH】Elvish Spirit Guide Guide
2016年7月17日 ◆【EDH】考察Elvish Spirit Guide(以下、ESG)について、評価を改めるちょっとしたアイデアが閃いたので、先ほど思いついたばかりですが紹介してみます。
◆ESGはマナ加速ではない
マナ加速を広義で考えると、ESGは確かにマナを増やすカードではあります。しかし狭義で考えると、ESGはマナを「加速」してはいないという言い方もできます。理由は以下の通りです。
「加速」とは速度を加えることであり、速度とは時間あたりに進む道のり(道のり/時間)のことを言います。MTGでこの表現に対応するのは、ターンあたりに加わるマナ(マナ/ターン)です。(例えば、遥か見は「1マナ/1ターン」の「マナ速度」を加えるマナ加速です。)対して、ESGはターンに対応するものがなく、例えるなら時間をかけることなく道のりを省略して移動する「ワープ」に相当します。つまり、ESGはマナ「加速」ではなくマナ「ワープ」呪文であるという言い方ができます。
◆ESGを弱いと考えていた理由
ESGはカード1枚を使って1マナ加えるカードであり、これは非常に効率の悪い能力です。どうしてそのように考えるかというと、私はカード1枚の価値を2マナであると見ているからです。(あまり見慣れない表現だと思いますが、この相場の理由は過去の私のEDH考察記事を参照してください。)1枚得るのに2マナかかるカードで1マナしか出せないのであれば、それは原則的に弱いカードであると考えられます。
◆ESGでマナ加速を唱える
ESGの主な用途は、マナ加速を唱えることです。マナ加速は「ターン毎」のマナ量を増やすので、早ければ早いほど効果が大きくなります。ESGで遥か見を唱えた場合、ESGによって増えたマナは
マナ加速に使うESGから出た1マナ
+マナ加速が1ターン分多く出す1マナ
=2マナ
となり、私が考える相場の2マナに達します。このような使い方(マナ加速を1ターン早めること)ができれば、ESGの1マナは2マナ分にも3マナ分にも価値が上がるということです。
しかしながら、前項目で書いた原則的な弱さに対してこちらは特殊なケースで、このように上手くは使えない場合のほうが多いと思います。ESGで唱えるのはマナ加速だけでなくドロー加速でもいいのですが、加速が手札にありさえすればESGが強いというわけではありません。ESGがないと加速を唱えられない、つまり「1マナ足りない」ことも同時に必要だからです。ESGを必要とする加速呪文が手札にない場合、夜の囁きなどの単発呪文にESGを使うことになってしまいます。
また、2マナ分の効果になる強いESGになる確率がどれだけ高くても、1マナ分の効果しかない弱いESGの場合も考えるとESGが出すマナの平均は必ず2以下になるため、私が考える相場の2マナに届きません。
ESGはアドバンテージをマナと交換するカードですが、その交換効率はあまり良くないと言えます。夜の囁きのような単発ドローは逆の効果で、マナをアドバンテージと交換します。ESGと単発ドローを、マナとアドバンテージの交換効率で比較した結果、ESGは弱いと考えました。言い換えるなら、「夜の囁きを入れているのに、なぜESGを入れているのか」という疑問を自分なりに考えてみた結果が、ESGの不採用だったということですね。
◆ESGをマナ加速のように使う
ここからが、先ほど思いついたことの紹介です。
今まで私は、ESGをマナ加速ではないと考えていました。現在でもその考えは大きくは変わらず、基本的にはマナ加速でないと考えています。
私が考えたシチュエーションは、ESGでインスタントを構えている状況です。この場合、ESGがマナ加速をしたのと似たような効果になります。
自然の要求、四肢切断、秘儀の否定などを構えるには1マナ以上浮かせる必要があります。そのマナは、使われなかった場合、無駄に消えることになります。
しかし、インスタントを構えるためのマナをESGで構えた場合はどうでしょうか?その分の1マナを浮かせることなく自ターンの動きを考えることができます。前述の場合と比べて1マナ分使えるマナが毎ターン増えているため、この場合に限ってESGは1マナ加速と同じことになります。そのコストは0マナです。
ESGは、インスタントを構えるために用意している間はマナ加速のように機能する、ということですね。
◆ESGは面白い
ESGは効果がシンプルなだけに、色んな考え方の元になって面白いです。通りの悪霊も構築思想を試されるカードだと思いますが、それに近い感じです。
◆ESGはマナ加速ではない
マナ加速を広義で考えると、ESGは確かにマナを増やすカードではあります。しかし狭義で考えると、ESGはマナを「加速」してはいないという言い方もできます。理由は以下の通りです。
「加速」とは速度を加えることであり、速度とは時間あたりに進む道のり(道のり/時間)のことを言います。MTGでこの表現に対応するのは、ターンあたりに加わるマナ(マナ/ターン)です。(例えば、遥か見は「1マナ/1ターン」の「マナ速度」を加えるマナ加速です。)対して、ESGはターンに対応するものがなく、例えるなら時間をかけることなく道のりを省略して移動する「ワープ」に相当します。つまり、ESGはマナ「加速」ではなくマナ「ワープ」呪文であるという言い方ができます。
◆ESGを弱いと考えていた理由
ESGはカード1枚を使って1マナ加えるカードであり、これは非常に効率の悪い能力です。どうしてそのように考えるかというと、私はカード1枚の価値を2マナであると見ているからです。(あまり見慣れない表現だと思いますが、この相場の理由は過去の私のEDH考察記事を参照してください。)1枚得るのに2マナかかるカードで1マナしか出せないのであれば、それは原則的に弱いカードであると考えられます。
◆ESGでマナ加速を唱える
ESGの主な用途は、マナ加速を唱えることです。マナ加速は「ターン毎」のマナ量を増やすので、早ければ早いほど効果が大きくなります。ESGで遥か見を唱えた場合、ESGによって増えたマナは
マナ加速に使うESGから出た1マナ
+マナ加速が1ターン分多く出す1マナ
=2マナ
となり、私が考える相場の2マナに達します。このような使い方(マナ加速を1ターン早めること)ができれば、ESGの1マナは2マナ分にも3マナ分にも価値が上がるということです。
しかしながら、前項目で書いた原則的な弱さに対してこちらは特殊なケースで、このように上手くは使えない場合のほうが多いと思います。ESGで唱えるのはマナ加速だけでなくドロー加速でもいいのですが、加速が手札にありさえすればESGが強いというわけではありません。ESGがないと加速を唱えられない、つまり「1マナ足りない」ことも同時に必要だからです。ESGを必要とする加速呪文が手札にない場合、夜の囁きなどの単発呪文にESGを使うことになってしまいます。
また、2マナ分の効果になる強いESGになる確率がどれだけ高くても、1マナ分の効果しかない弱いESGの場合も考えるとESGが出すマナの平均は必ず2以下になるため、私が考える相場の2マナに届きません。
ESGはアドバンテージをマナと交換するカードですが、その交換効率はあまり良くないと言えます。夜の囁きのような単発ドローは逆の効果で、マナをアドバンテージと交換します。ESGと単発ドローを、マナとアドバンテージの交換効率で比較した結果、ESGは弱いと考えました。言い換えるなら、「夜の囁きを入れているのに、なぜESGを入れているのか」という疑問を自分なりに考えてみた結果が、ESGの不採用だったということですね。
◆ESGをマナ加速のように使う
ここからが、先ほど思いついたことの紹介です。
今まで私は、ESGをマナ加速ではないと考えていました。現在でもその考えは大きくは変わらず、基本的にはマナ加速でないと考えています。
私が考えたシチュエーションは、ESGでインスタントを構えている状況です。この場合、ESGがマナ加速をしたのと似たような効果になります。
自然の要求、四肢切断、秘儀の否定などを構えるには1マナ以上浮かせる必要があります。そのマナは、使われなかった場合、無駄に消えることになります。
しかし、インスタントを構えるためのマナをESGで構えた場合はどうでしょうか?その分の1マナを浮かせることなく自ターンの動きを考えることができます。前述の場合と比べて1マナ分使えるマナが毎ターン増えているため、この場合に限ってESGは1マナ加速と同じことになります。そのコストは0マナです。
ESGは、インスタントを構えるために用意している間はマナ加速のように機能する、ということですね。
◆ESGは面白い
ESGは効果がシンプルなだけに、色んな考え方の元になって面白いです。通りの悪霊も構築思想を試されるカードだと思いますが、それに近い感じです。
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