◆公開してから唱える

例えば、自分の手札にネクロポーテンスがあるとします。
これを唱えると、カウンターを持つプレイヤーは大抵の場合は
打ち消しにかかるはず。現実にそうなったとしましょう。
結果、3人のプレイヤーはそれぞれこう思います。

自分「カウンターがあると知っていれば唱えなかった」
打ち消しプレイヤー「ネクロを唱えるつもりなら
カウンターがあることを教えてもよかった」
残る1人「やったぜ」

打ち消しプレイヤーは場合によっては手札を見せてもよいと
思っていた。自分はその機会を利用しなかった、ということです。
代わりにカウンターされない程度の呪文を唱えていれば、
打ち消しが残る一人に向かう可能性を残すことができました。

唱える前の呪文を公開することで、対戦相手への動機付けという
メリットが発生することがある。

ここからは、それを実行する場面について考えます。
「公開してから唱えるべき呪文」とは、どんな呪文でしょうか。
「カウンターされそうな呪文」とか?

答えは「全部の呪文」です。
大抵の呪文は、唱えたときに公開されてしまいますからね。
これから唱える呪文は、これから公開される呪文でもあり、
あらかじめ公開することにデメリットはありません。

デメリットのない行動ゆえに、どんな場合にメリットがあるのか
考える必要もなく実行できます。そのような場合について
あえて考えるなら、対戦相手が自分とwin-winの関係を
提案できる場合(=唱えられたら妨害を打つつもりであり、
なおかつ、妨害を温存したい場合)にメリットがあるといえます。

呪文を唱えるときは必ず公開してから唱えるのが
合理的になります。しかしそのゲームが長引くことは
避けがたいので、ほどほどに留めたいところです。

コメント

真空圧
2015年2月9日2:13

 少し前の記事に今更コメントして申し訳ございませんが、自分が好きな感じの話題なので

 読んでいて気になったのですが、「ネクロを唱えるつもりならカウンターがあることを教えてもよかった」と打ち消しプレイヤーが思うと考えた根拠を教えていただけますか?
 自分の考えとしては、カウンターの有無をわざわざ教えるメリットがあるとは思っておらず、また自分が妨害を温存したい旨を相手プレイヤーに伝えても、その妨害を温存する行為が相手プレイヤーにメリットが殆どないため、相手プレイヤーがそれに乗ってくれると思えないのですが...
 また、唱える呪文を予め公開してから唱える行為にデメリットがない、と書かれておりますが、これに対して相手プレイヤーが「それを唱えるならば打ち消します。」と言われてしまうと、唱えた場合は打ち消され(=デメリットとなる?)、唱えなかった場合は、本来相手に教える必要のなかった手札のカードを1枚公開して終わるという明確なデメリットが生じると思うのですが、この辺についてどう思いますか?
 過去の記事に長々と(しかも相互リンクして頂いているわけでもないのに)申し訳ございませんが、もしよろしければお願いしますー

ジャミラ
2015年6月7日17:34

とても丁寧にご質問いただいたので、こちらもお答えしたいと思います。

ネクロを公開した後に「唱える/唱えない」2つの場合が
考えられますが、どちらについてもデメリットはありません。

・唱える場合(=打ち消させる場合)
公開せずに唱えた場合と同じ結果になります。つまり
公開したことによって有利にも不利にもなりません。

・唱えない場合
公開しなかった場合には「打ち消させる」しかなかった場面に、
「打ち消させる/公開して終わる」という選択肢ができたと考えます。
公開しなかった場合と同じ結果になる選択肢が残っていることから
デメリットと呼べるものは発生しない、と言うことができます。

あとは「公開して終わる」ことにメリットがあれば
こうした行動をとる価値がある、ということになります。
打ち消しは1:1交換なので、他の対戦相手に向かうこともあるでしょうから
そういうメリットが得られるシーンは「なきにしもあらず」と思われます。

今回の記事は以上のことをメインで書いているので、このようなシーンが
実際にどれくらい起こりうるのか、あまり深く考えていません。
「あれ?スペルって全部見せた方がいいんじゃないの?」と思いついて
嬉しくなってついつい書いてしまったという感じです。(´・ω・`;)

打ち消し側としても、打ち消しを公開するメリットのあるシーンは
ないことはなさそうなのですが、実際にどれくらいの頻度で
発生するのかは考えていません。ですから、そういうメリットの
あるシーンが少ないことを否定するものではありません。

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