【EDH】プレイング考察
2014年12月23日 ◆【EDH】考察 コメント (4)今回は、プレイングについて考えてみたいと思います。
3人EDHを前提とします。
「妨害する/される→どちらも1アド損をする」として
類型化すると、以下の3人のいることがわかります。
「Cになる=ABにならない=他のプレイヤー同士で消耗させる」方法は?
→「Aにならないこと」「B or C となる場面で C になること」に分けて考えると良い
今回、前者(Aにならない方法)は「何もしなければ良い」として無視します。
別々に考えられるので、今回は後者についてだけ考えます。
「B or C となる場面」の言う「場面」について。
対戦相手一人が妨害必須の行動を起こすたび、残るニ人に妨害の機会がある。
これも類型化すると、以下の3パターンになります。
①②は選択の余地がありません。③の場合だけ考えればOKです。
③で妨害を打たないため、どんな方法(または考え方)があるでしょうか。
というわけで、今回の課題です。
自分ともう一人が妨害を持っているときに
もう一人のほうが妨害を打つように仕向ける方法
◆マナのフルタップ(師範の占い独楽)
急に簡単な話になりますが、要は「マナがなければ妨害も打てない」ということです。
しかし、マナをなくすこと一つにしても、テクニックがあります。
例えばこのような周りで・・・
「三日月の神 → ジャラド → ジェリーヴァ」
三日月の神が【精神の願望】を唱えた結果、【潮吹きの暴君】【島】
【虹色のレンズ】がめくれました。戦場には【Mana Crypt】があり
他の二人としては「マズいことになった」という状況です。
しかし、実は二人とも2マナ立っている状況で【四肢切断】を構えています。
(これまでの展開から二人はクリーチャー除去の存在を匂わせていて、
だからこそ三日月の神はソーサリーである【精神の願望】を唱えました)
さらにジェリーヴァについては【師範の占い独楽】もコントロールしています。
この場合、どちらが【暴君】の除去に回らされるのでしょうか。
お分かりの方もいらっしゃると思いますが、順を追って説明します。
独楽をコントロールしていなかった場合、ジェリーヴァは
マナを消費する手段がなく、除去を打たされることになります。
つまり、この駆け引きは
独楽をコントロールしていたことにより、ジェリーヴァは
「マナをフルタップするタイミング」を逃さずに済んだということですね。
※今回は省略しましたが、ジャラドはジェリーヴァに対して
マナの消費だけでなく、独楽のタップまで強制させることができます。
通常、こんなにコッテリと考えてEDHをする機会はないと思います。
自分でもめったにしません。
しかし、「全員が本気になったらどういうことが起こるのか」
たまには考えてみるのも面白いかな、と思って書いてみました。
3人EDHを前提とします。
「妨害する/される→どちらも1アド損をする」として
類型化すると、以下の3人のいることがわかります。
A : 妨害される(-1)
B : 妨害する(-1)
C : 何もしない(±0)
「Cになる=ABにならない=他のプレイヤー同士で消耗させる」方法は?
→「Aにならないこと」「B or C となる場面で C になること」に分けて考えると良い
今回、前者(Aにならない方法)は「何もしなければ良い」として無視します。
別々に考えられるので、今回は後者についてだけ考えます。
「B or C となる場面」の言う「場面」について。
対戦相手一人が妨害必須の行動を起こすたび、残るニ人に妨害の機会がある。
これも類型化すると、以下の3パターンになります。
①:二人とも妨害を持っていない場合 → どちらも打てない
②:片方が妨害を持っている場合 → 持っている方が打つ
③:二人とも妨害を持っている場合 → 片方が打たされる
①②は選択の余地がありません。③の場合だけ考えればOKです。
③で妨害を打たないため、どんな方法(または考え方)があるでしょうか。
まとめ
・Cになることで損失を防ぐことができる
・そのために、③で妨害を打たない方法を考えたい
その他に考えるべきこと
・①になると負ける
・①を回避するため②に持ち込むと損をするが、これは仕方ない
・自分がA になる可能性について考えていない
・勝つために、少なくとも最後には必ず、A の危険を冒す必要がある
というわけで、今回の課題です。
自分ともう一人が妨害を持っているときに
もう一人のほうが妨害を打つように仕向ける方法
◆マナのフルタップ(師範の占い独楽)
急に簡単な話になりますが、要は「マナがなければ妨害も打てない」ということです。
しかし、マナをなくすこと一つにしても、テクニックがあります。
例えばこのような周りで・・・
「三日月の神 → ジャラド → ジェリーヴァ」
三日月の神が【精神の願望】を唱えた結果、【潮吹きの暴君】【島】
【虹色のレンズ】がめくれました。戦場には【Mana Crypt】があり
他の二人としては「マズいことになった」という状況です。
しかし、実は二人とも2マナ立っている状況で【四肢切断】を構えています。
(これまでの展開から二人はクリーチャー除去の存在を匂わせていて、
だからこそ三日月の神はソーサリーである【精神の願望】を唱えました)
さらにジェリーヴァについては【師範の占い独楽】もコントロールしています。
この場合、どちらが【暴君】の除去に回らされるのでしょうか。
お分かりの方もいらっしゃると思いますが、順を追って説明します。
三日月の神は【暴君】→【レンズ】の順に唱えて
【Mana Crypt】をバウンスの対象にとりました。
まず、ジャラドは「独楽を持っているジェリーヴァ」に優先権を渡します。
「独楽持ってるんだから、対策探してくれよ」といった感じです。
ジェリーヴァは独楽を1マナ分だけ回して、
「うーん、これはジャラドに任せるしかないかなァ」
とか何とか言いながら、優先権をパスします。
再びジャラドの優先権ですが、ここもパスします。
「実はトップに何か置いたでしょ。独楽タップして使ってくれよ」
ここでジェリーヴァは、何かしなければバウンスが解決されてしまうので
「いや、なかったよ。もう1回コマ回して確認しようか?」
そう言いながら再びトップを見て、自分の残りマナを0にします。
「(本当はもう持ってるくせに・・・) (´・ω・`;)」
三度目の優先権を得たジャラドは、ジェリーヴァが何もできなくなった
ことにより、仕方なく自分の【四肢切断】を打つはめになりました。
Fin
独楽をコントロールしていなかった場合、ジェリーヴァは
マナを消費する手段がなく、除去を打たされることになります。
つまり、この駆け引きは
・マナをフルタップしていたほうが勝つそういう勝負でした。
・どちらもマナが起きているなら、マナを消費できる方が勝つ
・両者のマナが減らない場合、優先権が先のプレイヤーが勝つ
独楽をコントロールしていたことにより、ジェリーヴァは
「マナをフルタップするタイミング」を逃さずに済んだということですね。
※今回は省略しましたが、ジャラドはジェリーヴァに対して
マナの消費だけでなく、独楽のタップまで強制させることができます。
通常、こんなにコッテリと考えてEDHをする機会はないと思います。
自分でもめったにしません。
しかし、「全員が本気になったらどういうことが起こるのか」
たまには考えてみるのも面白いかな、と思って書いてみました。
※12/26 追記
自分ともう一人が妨害を持っているときに
もう一人のほうが妨害を打つように仕向ける方法
という課題の中で用いた
「お互いに除去を認識している場合」の例でしたが、
「お互いの除去が分からない場合」についても、
同じ結果になることがわかったので、追記します。
◆手札の公開を要求する
ジャラドの除去の有無が分からない場合についても
ジェリーヴァが有利であることが分かりました。
ジェリーヴァはマナを消費する前に
「これからマナを全消費するけど、ジャラドが【暴君】を
対処できないことを証明するなら(=手札を公開するなら)
代わりに、この【四肢切断】を打つよ」
と、言うことができます。
これは以下のことを意味しています。
これからジェリーヴァはマナを全消費することになる。なぜなら、
ジャラドは自身が除去を持っていないならそのことを証明して
ジェリーヴァのマナ消費を止めさせる必要があるにもかかわらず
それを行わないからだ。つまり、手札を公開してこないことから
ジャラドが除去を持っていることが分かる。
このようなやり取りを経ることによって、ジェリーヴァは
ジャラドが手札を公開しない(=除去を持っている)ことを
確認してから、安全にマナを全消費することができます。・マナをフルタップしていたほうが勝つ
・どちらもマナが起きているなら、マナを消費できる方が勝つ
・両者のマナが減らない場合、優先権が先のプレイヤーが勝つ
これらの原則は、手札の公開要求を考慮に入れれば
相手のハンドが分からずとも適用できるみたいです。
案外シンプルな形に収まりましたね。
コメント
・優先権が「三日月の神 → ジャラド → ジェリーヴァ」ということは三日月の次はジャラドのターンであること。
・マナがないということはジェリーヴァからの妨害はほとんど想定する必要がない、あってもピッチスペルくらいだけれど、この状況下で四肢切断を使わないでマナを0にするということはピッチは持っていない可能性がある(普通に考えればマナのかかるスペルよりはマナのかからないスペルの方が温存したいし、温存しておいた方がいいため)。
・三日月から四肢切断に打ち消しが来ない時点で、三日月からの打ち消しは考えなくてもいい。
個人的な考えも含んではいますが、上のような状況が想定されるので、ジャラドのターンに三日月とジェリーヴァが打てる妨害手段が逆にかなり限定されてしまい、ジャラドの決めれる確率が上昇したと思うのですが。無論、ジャラドの手札に決め手段がなければ意味ないですけど。
なんやかんやでジャラドは、ジェリーヴァのフルタップという
有利な盤面を作ることはできたということですね。
一人が勝ちにいけるターンで、他のプレイヤーが勝ちに行けないというのは
ちょっとアンフェアでした。ジャラドは四肢切断を引いていたぶん、少し
後れを取っていたと考えていただければ助かります。